複数でツーリングする場合の休憩について

休憩の重要性

週末やまとまった休みに乗るライダーにとって、ツーリングはソロでも、マスでも非日常的でドキドキするものです。
久しぶりだからできるだけ長く走りたい、今日は調子がいいからもうちょっとだけ…そんな風に考えてしまいます。

でも、これはとても危険です。
バイクは、ヘルメットをかぶりバイクウェアを着ているとしても、体ひとつで風の抵抗を受け、全身を使って車体のバランスを取るという体力が必要な乗り物で、疲労の度合いは車と比べものになりません。

疲れがたまると体が思うように動かなくなり、集中力がもたない、とっさの判断が遅れることで事故につながりかねません。
特に仲間と行くツーリングでは、いつも以上に神経を使うため疲れやすいはずです。
ひとりで走るとき以上に、意識的に休憩を取る必要があります。

効果的な休憩のタイミング

ツーリングでの休憩は、どういうときに取るのが効果的なのでしょうか。
疲れを感じる前にコマメに行うのが理想ですが、意外と難しいものです。

複数でのツーリングともなれば、それぞれ「休憩したほうがいいかな」と感じるタイミングは違います。
そこで、1~2時間おきに短くても5分以上休憩すると決めておくのがオススメです。
長距離やワインディング、初心者がいるチームで走る場合は1時間、ショートコースでお互いの技術やクセがわかっている気心の知れたチームで走るのなら2時間というように、ツーリングの内容、その日のメンバーによって変えるのもいいでしょう。
不安な場合は1時間おきに休憩するのが安心です。

また、食事をするときは1時間程度の長めの休憩を取るようにします。

休憩中にしておきたいこと

休憩にやることといえば、トイレに食事、水分補給などでしょうか。
もちろんこれらも大事ですが、他にもしておいたほうがいいことがあります。

ひとつは、仲間と今後のコースについて相談することです。
運転しながら話せないツーリングにおいて、コミュニケーションは重要ポイントといえます。

そして、ストレッチです。
同じ姿勢で運転しているため、意外と体は強張っています。
ほんの1分程度でも、背中や足をじっくり伸ばすと軽くなるものです。
適度に体をほぐし深呼吸をすることで、新鮮な酸素も取り入れられるので頭もスッキリします。

オススメの休憩スポット

ツーリングの休憩の定番といえば、サービスエリアですね。
最近は広々とした施設においしい食事、キレイなトイレ、温泉やキッズスペースまであり、もはや休憩のために立ち寄るというよりも、目的地といっても過言ではありません。

それ以外にオススメなのは、道の駅や公園です。
公園といっても町の中にある小さなものから駐車場にトイレを完備し、足湯や売店まである大きな公園もあります。
ベンチがあれば横にもなれるので、のんびり休めます。