ツーリングでの雨天走行について

天気予報はマメにチェック

ツーリングの計画を立てるときに、最も気になるのが天気予報ではないでしょうか。
今はスマートフォンのアプリを使えば、雨雲の動きをほぼリアルタイムで知ることができるので、マメにチェックする人も多いです。

単純に当日、雨が降るかどうかを知るというだけでなく、降る雨量や風の強さ、向き、雲の流れの予測がつけば装備対策を立てられます。
仲間とのツーリングの場合は、自分だけで決めるわけにもいきません。
中止するかどうか、行くとしてどういう準備をすればいいかなどを相談するためにも、細かい情報を確認しておきます。

出発前に雨だとわかった場合の対策

予定していたツーリングの日、かなり高い確率での雨予報が出ていた場合はどんな対策をしたらいいでしょうか。

大きく2つにわかれます。
ひとつは思い切って中止するというものです。
入念に準備し楽しみにしていたツーリングに行けないのはとても残念ですが、そう決断したほうがいい場合もあります。
メンバーにツーリングに慣れていない人がいる、雨量風ともにかなり強い予報が出ているというときは、ムリに決行せず次回の楽しみに取っておくことも大切です。

もうひとつは、ルートの変更や雨に備えた装備をすることです。
二重の前立て、袖がベルクロテープのフードつき透湿防水素材レインウェア、登山用スパッツ、ゴム長くつなどなるべく体が濡れないようにします。
本格的なバイクウェアがなくても身近なもので代用することも可能なので、ツーリング計画をまとめてくれているリーダーに相談するといいですね。
そして、天気に合わせたルートの変更です。
長距離の予定を途中で引き返すショートツーリングにしたり、道幅がありまっすぐな道に変えるなど、臨機応変に対策します。

出発してから、雨が降った場合

問題なのが、ツーリングの最中に雨が降ってきたときです。
最近はゲリラ豪雨も多いので、晴れていても急に曇り始めてあっという間に土砂降りに…なんてことも珍しくありません。
そのまま決行するにしろ、引き返すにしろ、ズブ濡れでは体力も集中力も奪われてしまいます。

今はコンビニをはじめ、スーパー、ドラッグストア、家電量販店、100円ショップなど多くのお店で、簡易的な雨具を購入できます。
応急処置的なもので構わないので、体を濡らさないことを念頭に揃えましょう。
バンダナや長いタオルがあると、首に巻いて雨の侵入を防げるので便利です。

雨には雨の楽しみがある

せっかくのツーリングで雨に降られて、喜ぶ人はまずいません。
でも、嘆いたところで雨は止まず、チームの空気も悪くなってしまいます。

雨だからこそ、いつもより運転に慎重になりバイクのかすかな異変を察知しようと集中するはずです。
トラブルも共有し切り抜けるのが、仲間とのツーリングのよさでもあります。
それもライダーにとっては、貴重な経験となるに違いありません。