騒音には気を遣う

バイクに乗らない人にはうるさく感じやすい騒音

バイク好きの人にとっては快感に感じられるエンジン音や排気音も、バイクに乗らない人にとってはうるさいと感じられることがあります。
バイクに限らず、ピアノなどの音も第三者にとっては耐えられない雑音にしか聞こえず、最悪の場合には死傷事件に発展してしまうこともあります。
バイクの騒音に関しては、バイクを運転している最中のライダーを男性二人が木の棒で殴って負傷させた事件や、バイクに乗っている少年にサバイバルナイフで怪我をさせた事件なども起きています。

バイクの音というのはライダーにとっては快感に聞こえるかもしれませんが、バイクは好きではない人にとってはただ単に苦痛でしかないことがあるのです。
また、バイクの音を聞くと「暴走族」を思い浮かべ、不快に感じる人も多いことを忘れてはいけません。

バイクの騒音に対する規制

住宅地などでバイクを操縦するには、近隣に迷惑をかけないことが大切です。
法的にもバイクの騒音に対する規制は年々厳しくなっており、平成28年4月の法改正では平成29年12月13日以降に生産されたバイクおよびマフラー部品に新基準が適用されることになりました。
住宅地などの騒音に関しては、「近接騒音測定」と呼ばれる方法が採用されています。

バイクに関しても排気量によって上限値が規定されていますので、バイクを所有している人は前もって自分のバイクはどれほどの騒音出すかをチェックしておくといいでしょう。
騒音の量はデシベル(dB)で表されますが、50cc以下のバイクの場合は79デシベル、125cc以下のバイクなら85デシベル、さらに250cc以上のバイクであれば89デシベルなどといったように、排気音の上限値は明確に規定されています。

排気音が既定値を超えている場合には、バイクの整備不良取り締まりということで違反点数2点および7,000円の反則金が科せられることがあります。
正当な理由がないのに空ぶかしまたは急加速をすることによって騒音を発生させた場合には、違反点数2点と6,000円の反則金が科せられることもありますので気を付けなければいけません。

トラブルを避けるためには

バイクの騒音というのは排気音から出ることがほとんどですので、保安基準を満たしていないマフラーを装着していないかどうか、まず最初にチェックしましょう。
マフラーというのは錆びている部分があると穴が開いてしまい、消音機能が低下して騒音がひどくなることがあります。

また、ボルトが緩んでいても騒音が悪化しますので、一度調べてみる必要があります。
マフラーが車検に対応している場合でも、静かな住宅街ではアクセルを控えめにして低速で走行する、あるいは空ぶかしを控えるといった工夫が必要です。