ナイトツーリングの注意点
距離感がつかみにくい
ナイトツーリングを安全に楽しむためには、いくつか注意しなければいけないことがあります。
事前に準備しておきましょう。
最も気をつけるべきポイントは、距離感です。
元々、夜は車間距離がつかむのが難しくなります。
街灯がついているとはいえ景色が見えにくいため、距離感がつかめず追突などの事故が起こりやすいといえます。
対策としては常に危険を想定した運転をすること、スピードを出しすぎない、相手から見えやすいような服装にする、反射板や明るいライトを装備することが挙げられます。
自分が気をつけることと同じく、相手から見えやすいよう工夫することも重要です。
路面状況がわかりにくい
これも視覚に関係しますが、道路がどうなっているのかがわかりにくくなります。
路面の濡れやカーブの大きさ、落下物の有無などが把握しにくいので、事故につながることもあり得ます。
そうした危険を回避するためには、街灯が少なくカーブが続いているルートを避けることが重要です。
また、事前に詳細な地図で確認しておき、「直線に見えるけど、ゆるくカーブしているかも」と危険を意識しながら走りましょう。
特に冬は、例え天気予報が雪じゃなくても、深夜から夜明けにかけては路面が凍結していることもあります。そういうリスクがあることをしっかり頭に入れておきます。
スピードが出やすくなる
交通量が少ないということは、スピードが出やすい状況ということです。
北海道などで誰もいない道を走っていると、知らず知らずのうちにアクセルをあけてスピードを出していることがあります。
夜は同様のことが起こるうえまわりの景色が見えにくいため、さらにスピード感が狂いがちです。
さらに酔った歩行者が飛び出して来たり、昼間はやっていない工事や作業をしているなど想定外のことも起こります。
いつも以上にスピードが出しすぎないよう注意をして、周囲に気を配るしかありません。
何か起こったときに「そういうこともある」とあらかじめ予測していたのと、していないのとでは咄嗟の判断に違いがでるものです。
眠気に襲われる
当たり前のことですが、夜に走るので眠気に襲われたり、頭がぼうっとしやすくなります。
昼間と比べて景色の変化が乏しいことも、眠気を誘発する要因のひとつです。
対策は、睡眠不足や疲れているときはナイトツーリングをしないこと、仮に仲間と予定していたとしても体調に不安があればやめておきましょう。
また、ツーリング中はコマメに休憩をとりカフェインやメントール入りのものを摂取して眠気を散らす、少しでも眠気を感じたらムリに走らず仮眠をとるようにします。
最も効果的なのは、長時間のツーリングを避けることです。
夜眠くなるのは自然な現象なので抗うのではなく、そうなる前に帰宅できるよう計画をたてます。
日の出を見るなどの目的がある場合はあらかじめ仮眠をとっておきます。